注意

2005年にサイト更新した際に手直しをし、ざれ言を付加していますが、 内容については一切変えていませんので更新日はそのままです。

『今さら kylix も無いのかなぁ』と思う反面、『kylix(Delphi)は楽でいいんだよなぁ』と思ったまま現在に至ってるわけです。kylix3 もあるのに不要なのは確かですね。Lazarus なんてのもあるんですね。


前置き風味

Borland から Kylix の Personal 版のダウンロードサービスが始まりました。 Kylix は Linux 版の Delphi だと思えばいいでしょう(多分)。 ただし、Linux には他にも色々と統合開発環境はありますので、その一つだと思っておきましょう。 中には Object Pascal が合わない人もいるでしょうから。

Kylix が Delphi 並のものならば、開発効率はきっと上がると思います(まだ大して使ってないので)。 内容に関しては一切保証できませんので、これを読んで信じた人は文句を言わないでください。

もくじ

Install 前までにやっておくこと

Kylix の入手

まずは Kylix を手に入れます。Borland から直接落とせますし、Vector からもダウンロードが可能です。そのうち雑誌のCD-ROMにも付いたりするようになるかも知れません。

ダウンロードできる場所(別窓で開きます)

ファイルサイズは28.5MBとなっているので、落としている間に、ライセンスキーを取得しておきましょう。

インストール番号とインストールキーの取得

キーの取得方法は、 Kylix Open Edition 登録のページにアクセスし、そこの指示に従ってください。簡単なアンケートです。

アンケートに答え終えて(恐らく)数分で、登録したメールアドレスに「インストール番号」と「インストールキー」が記載されたメールが来るはずです(Kylix 用ですよ、当然)。

あとは黙ってファイルが落ちてくるのを待つか、必要があれば下の作業をやっつけましょう。

glibc の チェック&アップデート

Vine-2.1.5 では、glibc が引っかかって Kylix が install できない(はず)なので、glibc をアップデートしておきましょう。まめに Vine のアップデートやってる人には必要ないかも知れません(アナウンスされたのは5月ですから)。

ちゃんとインストールしたかどうか分からない人は、下のコマンドを実行して下さい。

$ rpm -qa | grep glibc

glibc-devel-2.1.3-22vl3
glibc-profile-2.1.3-22vl3
glibc-2.1.3-22vl3

黄色い部分がこれと同じように表示されれば、問題ない(はず)です。順番違うぐらいは問題ないでしょうけど。

(補足[2001/10/15]):数字が大きい場合は、多分問題ないはずです。

アップデートする必要がある人はVine の Official サイトにある FTP 一覧から、適当な場所を選んで落としましょう。

アップデートに必要なファイル

ファイルサイズは3つ併せると26MBぐらいになるので、低速回線な人は気長に待ちましょう。

落としたら普通に RPM をインストールします。

$ su -l
Password:
(glibc の rpm ファイルがあるディレクトリに移ってから)
# rpm -Uvh glibc-*

環境のテストなど

kylix のダウンロード、glibc のアップデート、メールがきたらようやくインストールできます。できますが、まだインストールする前にしておくことがあるので、そっちを先に解決しましょう。

kylix_oe_jp.tar.gz を落としたディレクトリに移動してから、ファイルを解凍します。その後、ディレクトリを変更します。

$ tar zxfv kylix_oe_jp.tar.gz
$ cd kylix_oe

まずは 説明ファイルに、一通り目を通して置いて下さい。

Kylix が動く環境かどうかをチェックしてくれるプログラムがあるので、先にそちらを動かしてみましょう。

$ cd borpretest
$ ./testsystem

Checking loader....OK
Checking kernel >= 2.2....OK
Checking libc >= 2.1.2....OK
Checking libjpeg >= 6.2.0....OK

Looks GOOD !!!
This system should be able to run Borland Kylix!

testsystemは、loader と kernel , libc , libjpeg のバージョンを調べます。動く(と思われる)環境なら、チェックの後に上記の黄色いところのように表示されます。(ないとは思いますが)エラーが返ってくる場合は、適当に修正して下さい。

ようやくインストール

でもその前に…

なんとか install できるところまでたどり着きましたが、install する前に、一つ悩んでおかないといけません。root で install するか、それとも各自のユーザアカウントで install するかです。各方法でメリット/デメリットがあります。詳細は INSTALL を読んでください(重要だから必ず読むように)。

インストール

INSTALL を熟読し、どうするかを考えたらインストールしましょう。ここでは、root でインストールします。

$ su -l
Password:
(kylix を解凍したディレクトリに移ってから)
# ./setup.sh

すると、「表示言語を日本語にするか?」と聞いてくるので、そのまま Enter しましょう(Default が Y なんで)。その後、ライセンス同意書が出ます。よく読んでからどうするか決めて下さい(同意しないとインストールできませんが)。

同意したら、今度は「どこにインストールするのか?」と聞いてきます。root で install する時は、/root 以下にinstallしてはいけないと INSTALL に書いてあるので、以下のようにしてインストールしました(root以外のユーザがアクセスできなくなるから当然と言えば当然)。

インストールパス/usr/kylix
リンクパス/usr/bin

問題がなければこれでインストール終了です(問題があると、インストールされません:当然)。インストール終了時に「環境設定がどうのこうの」と表示されますが、root でインストールしてれば、各ユーザ毎に環境変数がどうのこうのという設定はないはずです(恐らく)。

kylix の起動

それじゃあ起動でも…

起動できるようになったわけですから、早速起動してみましょう。ですが「GNOME のメニューには 一度 X を再起動しないとうまく反映されない」的なことが書いてあるので、一旦 X を再起動しておいて下さい。KDEな人も、再起動しておいて下さい。

起動方法

X を再起動すると、(多分)メニューに Borlan Kylix と言う項目が増えています。その中にKylix(のショートカット)はあります。ついでに Desktop にもショートカットを作っておきましょう。メニューのKylixをデスクトップにドラッグアンドドロップすれば、「コピー、移動、ショートカット」のメニューが出るので、コピーしておきましょう(できないかも)。

「いちいちマウスなんて使ってらんねえ!」という人は、Terminal からstartkylixと叩きましょう。

起動後

初回起動時に、フォント情報を生成します。結構時間がかかるかも知れません。

ライセンス情報の入力

ライセンス情報を入力して下さいと言うフォームが出ます。メールで受け取ったインストール番号とインストールキーを入力して、次へ進みましょう。その後取得方法やらなんやら聞かれますが(適当だな)、登録する方で答えて下さい。

うまくいくと「この情報を大事に保管しておけ」的なメッセージが出ます。胸に刻んでおいてボタンを押して下さい。(Delphi , C++Builder ユーザには)なじみ深い画面になります。色々作って遊びましょう。存分に楽しみましょう!

注意とか

このバージョン(Personal版)では、GPL 2のライセンスに従ったソフトしか作れません。GPLについては、FSFのサイトを参照して下さい。。CLX のソースコードもないですし、Delphi が Delphi たることを実感できる Database のコンポーネントもありません。またきちんとライセンス情報を登録しないと、起動時のスプラッシュウィンドウやアバウトボックスに、未登録の文字が表示されます。

設定

ちゃんと動いてるので、今のところは必要ないかな?とりあえずは、エディタの設定だけでもしておいた方がいいかも。

その他

Ruby をよく使う人は、 Kylix + Ruby で Apollo しちゃってください。Project Apollo はmoriq さんのサイトからどうぞ。ただ、現状(2001/09/03)じゃ Personal 版で動くのかな?と言う感じです

(補足[2001/10/15])core 吐きまくりだそうです。

アンインストール方法

何らかの事情で uninstall したい場合は、kylix を install したディレクトリに、uninstall と言うスクリプトがあるので、それを実行して下さい。また各ユーザのホームディレクトリの下に .borland と言うディレクトリがあるので、そこも消しておいて下さい。

$ su -l
Password:

(インストールしたディレクトリに移って)

# ./uninstall
# rm -fr ~/.borland/(root で動かした人のみ)
# exit

$ rm -fr ~/.borland/(自分のユーザアカウント)
$ rpm -qa | grep kylix(確認)

(何も表示されなければOK)

なんでだろう?


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