Last Update : 2001/09/03
ネタもないので、Vine-2.1.5 に、適当にぶち込んでみます。 説明しているのに画像が一切ないので、分かりにくいこと山の如しです。
2005年にサイト更新した際に手直しをし、ざれ言を付加していますが、 内容については一切変えていませんので更新日はそのままです。
『今さら kylix も無いのかなぁ』と思う反面、『kylix(Delphi)は楽でいいんだよなぁ』と思ったまま現在に至ってるわけです。kylix3 もあるのに不要なのは確かですね。Lazarus なんてのもあるんですね。
Borland から Kylix の Personal 版のダウンロードサービスが始まりました。 Kylix は Linux 版の Delphi だと思えばいいでしょう(多分)。 ただし、Linux には他にも色々と統合開発環境はありますので、その一つだと思っておきましょう。 中には Object Pascal が合わない人もいるでしょうから。
Kylix が Delphi 並のものならば、開発効率はきっと上がると思います(まだ大して使ってないので)。 内容に関しては一切保証できませんので、これを読んで信じた人は文句を言わないでください。
まずは Kylix を手に入れます。Borland から直接落とせますし、Vector からもダウンロードが可能です。そのうち雑誌のCD-ROMにも付いたりするようになるかも知れません。
ダウンロードできる場所(別窓で開きます)
ファイルサイズは28.5MBとなっているので、落としている間に、ライセンスキーを取得しておきましょう。
キーの取得方法は、 Kylix Open Edition 登録のページにアクセスし、そこの指示に従ってください。簡単なアンケートです。
アンケートに答え終えて(恐らく)数分で、登録したメールアドレスに「インストール番号」と「インストールキー」が記載されたメールが来るはずです(Kylix 用ですよ、当然)。
あとは黙ってファイルが落ちてくるのを待つか、必要があれば下の作業をやっつけましょう。
Vine-2.1.5 では、glibc が引っかかって Kylix が install できない(はず)なので、glibc をアップデートしておきましょう。まめに Vine のアップデートやってる人には必要ないかも知れません(アナウンスされたのは5月ですから)。
ちゃんとインストールしたかどうか分からない人は、下のコマンドを実行して下さい。
$ rpm -qa | grep glibc glibc-devel-2.1.3-22vl3 glibc-profile-2.1.3-22vl3 glibc-2.1.3-22vl3
黄色い部分がこれと同じように表示されれば、問題ない(はず)です。順番違うぐらいは問題ないでしょうけど。
(補足[2001/10/15]):数字が大きい場合は、多分問題ないはずです。
アップデートする必要がある人はVine の Official サイトにある FTP 一覧から、適当な場所を選んで落としましょう。
アップデートに必要なファイル
ファイルサイズは3つ併せると26MBぐらいになるので、低速回線な人は気長に待ちましょう。
落としたら普通に RPM をインストールします。
$ su -l Password: (glibc の rpm ファイルがあるディレクトリに移ってから) # rpm -Uvh glibc-*
kylix のダウンロード、glibc のアップデート、メールがきたらようやくインストールできます。できますが、まだインストールする前にしておくことがあるので、そっちを先に解決しましょう。
kylix_oe_jp.tar.gz を落としたディレクトリに移動してから、ファイルを解凍します。その後、ディレクトリを変更します。
$ tar zxfv kylix_oe_jp.tar.gz $ cd kylix_oe
まずは 説明ファイルに、一通り目を通して置いて下さい。
Kylix が動く環境かどうかをチェックしてくれるプログラムがあるので、先にそちらを動かしてみましょう。
$ cd borpretest $ ./testsystem Checking loader....OK Checking kernel >= 2.2....OK Checking libc >= 2.1.2....OK Checking libjpeg >= 6.2.0....OK Looks GOOD !!! This system should be able to run Borland Kylix!
testsystemは、loader と kernel , libc , libjpeg のバージョンを調べます。動く(と思われる)環境なら、チェックの後に上記の黄色いところのように表示されます。(ないとは思いますが)エラーが返ってくる場合は、適当に修正して下さい。
なんとか install できるところまでたどり着きましたが、install する前に、一つ悩んでおかないといけません。root で install するか、それとも各自のユーザアカウントで install するかです。各方法でメリット/デメリットがあります。詳細は INSTALL を読んでください(重要だから必ず読むように)。
INSTALL を熟読し、どうするかを考えたらインストールしましょう。ここでは、root でインストールします。
$ su -l Password: (kylix を解凍したディレクトリに移ってから) # ./setup.sh
すると、「表示言語を日本語にするか?」と聞いてくるので、そのまま Enter しましょう(Default が Y なんで)。その後、ライセンス同意書が出ます。よく読んでからどうするか決めて下さい(同意しないとインストールできませんが)。
同意したら、今度は「どこにインストールするのか?」と聞いてきます。root で install する時は、/root 以下にinstallしてはいけないと INSTALL に書いてあるので、以下のようにしてインストールしました(root以外のユーザがアクセスできなくなるから当然と言えば当然)。
インストールパス | /usr/kylix |
リンクパス | /usr/bin |
問題がなければこれでインストール終了です(問題があると、インストールされません:当然)。インストール終了時に「環境設定がどうのこうの」と表示されますが、root でインストールしてれば、各ユーザ毎に環境変数がどうのこうのという設定はないはずです(恐らく)。
起動できるようになったわけですから、早速起動してみましょう。ですが「GNOME のメニューには 一度 X を再起動しないとうまく反映されない」的なことが書いてあるので、一旦 X を再起動しておいて下さい。KDEな人も、再起動しておいて下さい。
X を再起動すると、(多分)メニューに Borlan Kylix と言う項目が増えています。その中にKylix(のショートカット)はあります。ついでに Desktop にもショートカットを作っておきましょう。メニューのKylixをデスクトップにドラッグアンドドロップすれば、「コピー、移動、ショートカット」のメニューが出るので、コピーしておきましょう(できないかも)。
「いちいちマウスなんて使ってらんねえ!」という人は、Terminal からstartkylixと叩きましょう。
初回起動時に、フォント情報を生成します。結構時間がかかるかも知れません。
ライセンス情報を入力して下さいと言うフォームが出ます。メールで受け取ったインストール番号とインストールキーを入力して、次へ進みましょう。その後取得方法やらなんやら聞かれますが(適当だな)、登録する方で答えて下さい。
うまくいくと「この情報を大事に保管しておけ」的なメッセージが出ます。胸に刻んでおいてボタンを押して下さい。(Delphi , C++Builder ユーザには)なじみ深い画面になります。色々作って遊びましょう。存分に楽しみましょう!
このバージョン(Personal版)では、GPL 2のライセンスに従ったソフトしか作れません。GPLについては、FSFのサイトを参照して下さい。。CLX のソースコードもないですし、Delphi が Delphi たることを実感できる Database のコンポーネントもありません。またきちんとライセンス情報を登録しないと、起動時のスプラッシュウィンドウやアバウトボックスに、未登録の文字が表示されます。
ちゃんと動いてるので、今のところは必要ないかな?とりあえずは、エディタの設定だけでもしておいた方がいいかも。
Ruby をよく使う人は、 Kylix + Ruby で Apollo しちゃってください。Project Apollo はmoriq さんのサイトからどうぞ。ただ、現状(2001/09/03)じゃ Personal 版で動くのかな?と言う感じです
(補足[2001/10/15])core 吐きまくり
だそうです。
何らかの事情で uninstall したい場合は、kylix を install したディレクトリに、uninstall と言うスクリプトがあるので、それを実行して下さい。また各ユーザのホームディレクトリの下に .borland と言うディレクトリがあるので、そこも消しておいて下さい。
$ su -l Password: (インストールしたディレクトリに移って) # ./uninstall # rm -fr ~/.borland/(root で動かした人のみ) # exit $ rm -fr ~/.borland/(自分のユーザアカウント) $ rpm -qa | grep kylix(確認) (何も表示されなければOK)